ゆっくり歩いても、おもいっきり走っても未来には行けません。
いっそのこと未来を羨望することを止めてみたらどうか・・・
試行錯誤を繰り返し欲望の赴くままに音楽をいじり倒してみた。
だけど、どんどんと未来は宇宙のごとく拡張していく。
もんもんと時間を費やしていたある日。
ふと背後のオーラを感じて振り返ると『可愛い女を口説くのに押してばかりではうまくいきますまい』と逆さ顔の仙人がポツリ。
何仙人かわからないけど、素人投稿系でブイブイいわしていた事のある高貴な方だろう。
きんきんに冷えたビールを2・3本飲む余裕さえあれば、そのやり方はすぐに考えつく事だった。
MACに向かって、右手でプラグを挿した。
今までの制作主体の切り貼りを『1秒』主体の方法へ。
音楽を連続する1秒で構成し未来への羨望と創作の技法をミニマムにすると、はるか遠くの未来がわりと近いところに感じる。
その上、1000枚を超える楽曲を非任意性を多分に残して選択し、32回ループさせ音楽とその様式に対する愛情を表現した。
ここではじめて、この作品は未来の音楽を奏でる資格を得たと確信した。
そして、この銀盤が振動に変換され、ヘッドフォンやスピーカーを揺るがし、鼓膜に伝わり、静かで豊かな波動を連続で頭蓋骨に共鳴させると、誰も聴いたことの無い不自由で些細な規則に縛られた、新たな主体の存在と呼びかけを知るでしょう。
『1秒』と(悠久の時を超えると信じて)『百万年』を等価記号で結びつけた、この作品は僕らのミニマム未来派宣言です。 |