making of 高丘親王航海記


澁澤龍彦「高丘親王航海記」。単行本は装丁が豪華だが文庫版はルビがふってあって読みやすい。

ジョンとポール版「高丘親王航海記」のかわいいロゴタイプは杉浦茂先生の冒険漫画のタイトルを意識してます。

実は「1秒」の2年前に「高丘」は完成。「1秒」発表後ライブで「高丘」の曲を演奏したら評判がよく発表を決定。順番が逆になった。

ペット・サウンズを研究しました。エコーの量、パーカッションの打ち方、「儒艮」の自転車のベルなんかも。
ブライアン・イーノも最大の研究対象。「鏡湖」はディスクリート・ミュージックの方法論を借りてます。 「儒艮」に入ってる逆回転の声は前田憲男の音楽理論。「メロディを一本のロープと仮定するとコードはそこに掛かる洗濯物のような物です」と言ってます。

「蘭房」のド頭の不協和音はチャールス・アイヴス交響曲第2番の最後の音。

「獏園」はジョン・ケージのプリペアド・ピアノみたいな曲にしたかった。このアルバム「ミュージック・フォー・キーボード」はオススメ。
ジム・オルークのバットタイミング。「真珠」はこのアルバムみたいな曲が作りたかった。 「儒艮」や「蜜人」で聴かれるど根性ガエルみたいな音はこうきんという楽器。口にくわえて演奏します。 「獏園」の琵琶みたいな音は実はエレキシタール。

基本、宅録の為パーカッション類は音の小さい玩具ばかり。ドラムスだけをスタジオで録った。

透明シールのアイデアはいつかどっかの雑貨屋でもらった袋より。透明の袋に白で外国の地図がプリントしてある。 ディスク面の怪物たちは当初、小田島君に描いてもらう予定だったが、残念ながら締め切りに間に合わなかった。 ジャケットのシールは食器洗い洗剤をケースに塗りへらで空気を抜きながら貼っていく。乾かしてはまた拭いたり大変な重労働  


高丘親王航海記のあらすじ/解説

 

1秒=百万年
高丘親王航海記
SINGS/Moonwalk

 

ジョンとポール
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